ネーミング再考
私はクルマのネーミングによく一目惚れすることもあり、思い出深い会社、場所、人物などがサブネームとして付加されていると、すぐ心擽られるのである。そこでTridente marqueのネーミングについて振り返ってみたい。
最近10年を振り返ってみる。
Ghibli、これはもの凄く憎い演出である。Maserati biturboシリーズも人気に陰りが出てきた頃、往年の名前を復活させ衝撃の一打を放った車両である。この名前が復活しただけで思わず後ろ髪を引かれる。ただしスタイリングが余りにもかけ離れていることがたまに傷。後述の3200GTのほうがむしろ、Ghibliという雰囲気なのである。初代GhibliのデザインはGiugiaroであるが、これはGandini、そういう意味でもGhibli復活は少し早かったような気もする。ただMaserati社にとってGhibliというネーミングは最高である。
次にQuattroporte IV、これは4doorセダンということで伝統的なネーミングだが、QP Vが発表された現在から振り返ると430の後継セダンを無理矢理Quattroporteと名付けたような気もする、また初代から5代までの流れを考えても少し浮いているようなイメージを捨てきれない。ただし、これはコンセプトの違いによるものが大きいのであろう。最後のBiturboシリーズといっても差し支えないくらいの共通性をイクステリア、インテリアデザインにみることがでえきる。これはこれでとてもエレガントなのである。
そして3200GT、この名前は最高に心を擽るのである。デザイナーがGiugiaroであるので2代目Ghibliが無ければ、Ghibliという名でも良かったのかもしれない(実際に初代Ghibliのデザインをモチーフにしている)。しかしながらMaserati社にとって往年の3500GTを思い起こす素晴らしいネーミング。時代背景を考えてもDeTomasoからFIAT、Ferrari-Maseratiグループと時代が流れている最中に放たれた一台。きっとMaseratiロードカー、原点への回帰という意味もあったのであろう。そういう解釈をしても3200GT、ネーミングは絶妙なのである。
しかし、その後継モデルであるCoupe, Spyder、これはとてもよろしくない。なんとも平凡なネーミングでなぜこんなにも凡庸なネーミングにしたのか不明である。あまりにもアイデアがない。Montezemollo率いるFerrari-Maseratiグループ、当時のFerrariは思い出深いサブネームが多く出てくる。Maranello, Modena, Scallietti, SuperAmerica, ENZOなど、ブランドにイメージを連想させている。そう意味でも不思議に思うネーミングである。
最新のQuattroporte V。
素晴らしいスタイリング、風格、伝統、何をとってもぴったりと当てはまる最高のネーミングなのである。初代と並べてもフロントグリルの開き方、存在感は瓜二つなのである。本当にPinifarinaは素晴らしいスタイリングを提案してくれたものである。そして名前はQuattroporte V、Bravo!!。
最後は最新のCoupe, Spyder発展改良バージョン。ネーミングは平凡なものから一気に心擽るGranSportへ。ネーミングとはこうでなければならない!というようなMaserati社往年のものに回帰した。運動性能もピカイチで名前負けしない後生に残る一台なのである。
さて次のニューモデルはどんなネームが与えられるのか?今から楽しみである。
Comments
マニアって事がさらによくわかりました、、、。
Posted by: RIN | 2006.01.29 20:37
RINさま
not maniac, it's enthusiastic!
です。
まあ、普通の人からみれば同じか・・・(笑)
Posted by: marque | 2006.01.29 21:25
エクスペリメンタルモデルで終わった『Boomerang』や『Chubasco』なんてネーミングの復活も面白いかも・・・。
Posted by: MC | 2006.01.29 21:53
そんなのも出てくる可能性ありますね。現にTipo61, 63 Birdcageは復活しましたしね。
PininfarinaによるBirdcage75、格好良すぎます。本当に惚れ惚れします。自分の目で確かめていないこと後悔しきりです。またどこかでお目にかかることは出来るのでしょうか?
Posted by: marque | 2006.01.29 22:03
こんにちは!
marqueさん。私も超初心者のBLOG始めました。
是非、覗きにきてください。
相変わらずパワフルな行動ですね・・。
これからも期待しています。
Posted by: RYU | 2006.02.01 20:56
こんにちは、RYUさん。
どなかと思えば・・・・・Blog拝見させて頂き判りました。徐々にほかの皆さんにもばれつつある Powerd da marchio di tridenteを 本年もよろしくお願い致します。
Posted by: marque | 2006.02.01 21:18