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2007.08.11

AM103 Frua再検証

Am103frua

昨年、実は「5000GT Frua」という見出しでblogにULしています。
ところが今回、その5000GT FruaがGooding&CoのAuctionに出品されているので、改めて調べると大きな間違いが判明! その時、生産台数2台と記しましたが、実は生産3台だったのですね。
という訳で、改めて検証。

5000GT自体は、Maserati伝説のレーシングマシン450Sにボディを被せロードユースにしたのが、その起源になる。初期モデル数台のTouringモデルはタイミングベルト、タイミングチェーンならぬ、レーシングカーと同じギア駆動で騒音も凄かったらしい。この5000GTの生産台数は34台、その中で絶大な人気を誇るFrua bodyは僅か3台である。
Fruaのスタイリングは実に優雅であり、フロントエンドのデザインはまさしくFuraのそれ。フロントの両サイドに力強い峰を持つウエストラインは、リアに流れるに従いなだらかに下がってゆく、そしてリアウインドにかけてウエストラインは再び大きく盛り上がり、素晴らしくエレガントなスタイリングの特徴となっている。まさに初代QPはこれをもとに4 doorにアレンジ、Mistralもサイドのライン、特にグラスエリアはFruaの流れを含む。車体が変わってもそのライン、スタイリングが類似するのは、この時代のCarrozzeriaの特徴である。

では次にその3台を見て行こう。

Am103048Am103064
AM103048/064
1962年Geneva, およびParis Salonに展示された個体。Fruaは5000GTシリーズの中でも後期型になるので、Lucas Injection, ZF製の5速ギアボックスを備えている。この個体、オリジナルカラーはゴールドであったが、翌年1963年にはファクトリーに戻され、シリアルナンバーが048から064に変わると同時に赤色に塗装されRomaの顧客にデリバリーされた。その後の経緯は、ギリシャ在住のサウジアラビアの王子、エジプト首相を務めた王子の父に渡った。その後は行方不明であったが2000年エジプトで発見され、このままの状態でオークションにかけられた(これがその写真)。そして2004年、見事レストアによって蘇り、048当時のオリジナルカラーのゴールドをまとい再デビューを果たしたのである。2004年にはVilla d'Esteでクラス優勝を成し遂げ、Maserati90周年ではアイコン的存在として展示された。
我々のMCJ Presidentは、2004年 Adolf Orsi氏のドライブでAutostradeを200km/h体験されたそうです。

Am1030600
AM103060
今回、Gooding&CoのAuctionにかけられる初代オーナーがAga Khanの5000GT。
この個体、日本が世界を制する勢いがあったバブル時代に日本に存在した(詳細は1991年CarMagazine153号参照)。そのときのエクステリアカラーはネイビーであったが、1997年Alfredo Brenerが手に入れ、彼のコレクションに仲間入りした。その際、完璧なオリジナルコンディションに戻され、何度もMonterey, PebbleBeachで散見された。近年、露出は少ないが、2000年前後の5000GT Fruaといえば、この個体だった。

Am103100
AM103100
前回、紹介していない個体がこのAM103100である。ただシリアル番号があまりにも飛んでいるには、様々な理由がある。この5000GT, 5000GTにもかかわらずキャブのMexicoエンジンを積んでいるのである。このため5000GT?という諸説もある。ブラウンに塗られたAM103100はドイツににデリバリーされ、1980年代からアメリカに生息する。1990年前後、頻繁に見られたが、2001年を最後に人の前には出てきていない。


ここまでおつきあい頂きましたコアなTrideteFreakな皆様、お疲れさまでした。
お楽しみ頂けましたでしょうか?

<写真 PietroFruaより>

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Comments

5000GTは3台だったんですね。でもいつ見てもフルアのデザインは最高です。この5000GTをレストアして手に出来るというのは、どんな気持ちにさせてくれるのでしょう。

Posted by: Kookie | 2007.08.12 at 00:52

Fruaは3台だったようですね。ただ最後の1台は???
いろいろ一悶着あったようですよ。ただデリバリーシートは5000GTででています。

旧いクルマは、その歴史的な背景を含めたロマンを感じます。クルマそのももの魅力もさることながら、誰が何処でどんなシチュエーションで使ったのか?気になりますね。
有名すぎるGTカーは、王族がプレイボーイだった頃の浮き世話に出てきそうですね。そういう意味では特別なクルマでないほうが、その背景は面白いかもしれません。
そんな楽しみ方もクルマ趣味のうちかな!?と考えています。
私も古里を訪れる旅しなきゃ!と思ってますよ。

Posted by: marque | 2007.08.12 at 06:49

Fruaをメインに持ってくるなど何とコアな!。誌面のレイアウトが素敵ですね。フルアデザインは、ルノーのフロリード、カラベラ、ヴォルヴォP1800、グラース等々、地味ながら上品なスタイルを誇っていましたね。この5000GTも独特なフルア流。個人的にはアレマーノが一番好みです。フルアの5000GTのフォルムはロウイのアヴァンテイから影響を受けていると思います。

ギヤのうなるエキゾーストノートを聞いてみたかったです。

Posted by: MAKOTO | 2007.08.28 at 22:04

MAKOTOさん
はじめまして、よろしくお願いします。
Fruaメインでもないのですが、この夏、個人的に我々の間では話題でしたので!!ちょっと改めてまとめてみました。実は以前に、ほかのcarrozzeriaも取り上げているのですが、自身がFruaデザインのMistralを所有しているので、とくにひいき目に見てしまうのですよね。 
私もMase意外は勉強不足なので、いろいろ見てみます。私的5000GTは、実はUglyといわれるTouringもかなり好きなんです。対して希少性からallemanoは見過ごしちゃうんですよね〜〜(失礼)

ASHさんのHPから、こられましたか? 実は私もBBSをよく覗かせて頂いてます。
前々からコメントしようとしたのですが、IPアドレスの関係かなにかで、いつもエラー!結局コメントできないんですよね。この間、私のFruaの記事が話題になっていたので驚きました〜〜。
たしかにコアな話題ですね(笑)

Posted by: marque | 2007.08.29 at 02:54

ASHさんから参りました。どうぞお手柔らかに^^。ミストラルとは素敵ですね。クワトロポルテも色々と出ましたが、やはりフルアのが一番ですね。グラースにも良いものがあります。地味なカロッツエリアですが、素敵と言う表現が一番合うデザイナーさんですね。僕はFiat Dino spiderに始まりまして、72年式のギブリを14年間持っておりましたが、色々ありまして、、、。やむなく手放してしまいました。AT、パワステの組み合わせでした。現在は共同所有と言う形でジウジアーロ氏の初代作Alfa Romeo2600に乗っております。ASHさんの所にも是非おいでください。最近は書込のトラブルは無くなったはずです。それではまた見させて頂きます。

Posted by: MAKOTO | 2007.08.29 at 16:04

MAKOTOさん
Ghibliですか!! なんとMaseratisataでしたか・・・
というよりもMaestroのほうでしょうか?以前BBSでも多く議論が出ましたよね。私も拝見しておりました。

Fruaは素敵ですか・・・そうですね。私もそんな印象です。
今度(といっても次期は・・・)、A6G Spiderを拝見しにいってきます。またblogにアップしますね。
BBS, つい先日(一ヶ月ほどまえ)にもtryしたのですが・・・・また試してみます。

Posted by: marque | 2007.08.29 at 16:54

ギブリはもちろん初代の物です。ギブリも年代によってインテリアもエクステリアも微妙に異なり、自分の好みの物と出会うのはなかなか難しいのですが、僕の場合はうまく出会えました。ATであった事だけを除けば。筑波トロフィーイに出まして、JARIのコースで0〜400やったのですが、二名乗車で14,96秒でした。Lにホールドして引っ張り400メーターを駆け抜きました。しかし、一週間後にガスケットを吹き抜いてしまい、高くついてしまいました^^。

A6Gスパイダーですか!。楽しみですね。静岡にはワンオフのA6Gヴィニアーレクーペがあります。それではまた。

Posted by: MAKOTO | 2007.09.06 at 13:06

MAKOTOさん
そうですね、何台か集まるとそれぞれ微妙に異なっていることを改めて感じます。
カスタムオーダーも可能だったのことで、内装などは余計にオーナーの個性があるのかもしれませんね。0-400!凄いですね。 私は怖くてできそうになりです。壊れないか?と思い心臓に悪いです。
正直、自分のクルマの限界といいますか、エンジンの高鳴りを経験したいという願望は常にありますが・・・

A6G Frua Spiderは何台かありますが、ほぼ全てデザインがことなるのでone offといっても差し支えないと思います。次期は未定ながら、今から楽しみにしています。Vignaleは素晴らしく奇麗で流麗ですね。特にA6G Vignaleは色が、Maseratiの青と白で素晴らしい!当時のVIgnaleは、あのラインでメークスを変え何台かデザインしていますね。

Maestroネタでひとつ。先日、氏がGhia入りしてデザインした1965 DeTomaso コンペティツィオーネ2000を拝見してきました。そのクルマのディテールが後年、他車に影響を与えたということで、とても興味深かったです。ご存知でしょうか? イタリアはcarrozzeriaの国だけあって、いろんなところで、いろんなクルマに出会います。面白い!

Posted by: marque | 2007.09.06 at 15:44

ギブリはタフでした。Fiat Dinoは美人薄命的なデリケートさで、エンジンは良く回るのですが、トルクがなく、しかもパーツはバカ高くて、、、。エンジンのテンショナーは中古でさえ一つ¥200,000!。Vなので2個。しかし、今から約20年前、メカニック氏曰く「あっただけでも良かったですよ」と。

そのデトマゾは、バルケッタのスポーツでしょうか?。その上のキングコブラを小さくしたような。日本にあるのですか?!。見たいですね。宜しければ何時の日かアップしてください。

静岡に住みますA6のヴィニアーレはブルーとホワイトで素晴しいコンデションです。

Posted by: MAKOTO | 2007.09.06 at 21:41

>ギブリはタフ
皆さん、そうおっしゃいますね。やっぱりタフなんですね! オイルさえ入っていれば、とりあえず大きく壊れる事はないと!! 当時のスーパーカー仲間、Miura, Daytonaと比較しても一番タフだったと私も伺っています。残念ながら、私は当時を知り得ませんが・・・・
Fiat Dinoテンショナーの中古が20万円!! 正直、壊れたときのことを、あまり考えたくないですね。

DeTomasoはバルケッタです。キングコブラっって!!!ちょっと想像つきません。1966年のGeneva salonでBest Car of salonを獲得しています。ところがこれには面白い逸話がありまして。。。。
その後、DeTomaso本人は亡くなるまで、このクルマを外部に一切出さなかったのです。つまり40年弱、人の目に触れる事無かったとのこと。DeTomaso氏の変わりぶりが、こんな話からも伺えます。残念ながら日本にはありませんでイタリア在です。いつかULしますね。近年、世にでたとき御大から電話があったと申しておりました。(本人は知人のいたずらとおもったらしい・笑)

Posted by: marque | 2007.09.06 at 22:06

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