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2008.09.01

粗悪な鉄 → 粘る鉄

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1959年にMaseratiから発表されたエポックメーキングなレーシングカー「Tipo 60」Giulio Alfieriが設計したそのマシンは細い鋼鉄製のパイプを鳥かご状に組み合わせたことから通称「Birdcage」と呼ばれるのは広く知られているところ。

軽量化のための斬新なアイデアで、フレーム単体での重量は40kgをきるという超軽量なものでした。開発初期、丈夫に組み合わせなければならないという理由から高品質なクロムモリブデン鋼鉄でフレームを組み、テスト走行するといたるところにクラックが発生したそうです。次に通常の鋼鉄を使ってフレームを組み、同じようにテスト走行するとクラックは発生せず、以後、その鋼鉄を用いてフレームは組み合わされることになりました。
つまり、硬い鉄では走行中のストレスに対して耐えることができず、フレームの剛性不足を招き溶接箇所のあらゆるところにクラックが発生したのだそうです。対して硬度を落とした鉄は粘りがありフレームの剛性が向上したということ。

逆転の発想ですね。

<写真はTipo61 birdcage、そして鳥かご>


追記
イノウエさんより、
「Birdcage60・61のフレームは、クロムモリブデン鋼で作られています。粘りのある鉄で、鉄道車両、オートバイ・自転車のフレーム、橋梁などに使われている材料です」
とコメントを頂いたので、「粗悪な鉄」から「粘る鉄」にタイトルを変更しました。
その理由はコメントをご覧ください
http://marque.air-nifty.com/blog/2008/09/post_a348.html#comment-33021519

追記あり (2008/9/4)
Birdcage つづきへ
http://marque.air-nifty.com/blog/2008/09/birdcage-4b4c.html

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Comments

おぉ!その逆転の発想はすごいですね。
どこかで披露したくなるネタです。

Posted by: なかむ~ | 2008.09.01 at 08:04

う〜む。。。

またまた、勉強になります( ̄▽ ̄;)

Birdcageの素材にまつわる話は、初めて知りました。
Maseratistaとして、反省・反省。
まだまだ修行が足りません。

Posted by: ghie | 2008.09.01 at 22:56

Birdcage60・61のフレームは、クロムモリブデン鋼で作られています。
粘りのある鉄で、鉄道車両、オートバイ・自転車のフレーム、橋梁などに使われている材料ですよ。

Posted by: イノウエ | 2008.09.02 at 00:17

まず先にイノウエさん
そう、通称クロモリ鋼ということ、私も存じています。
この話は現在、Maserati社のガイド係のGeorgioManicardi氏からの解説で教えて頂いたことなのですね。氏は、硬い鉄から品質を落としたという表現をしていました。実際は硬度よりも剛性度がある鉄にした訳なのですが、その表現を訳す際、品質を落とす→粗悪なというのはどうかな?と思いましたが、私の個人的な判断でそのように訳した訳です。少々オーバーな意訳でしたね。Georgioが述べた品質を下げるの意は、同じクロモリ鋼でも品質を下げる→硬度を下げるのか否か、それとも60年前後の技術水準でどうであったか?その辺りは質問していないので個人的にも?です。しかし、Maserati社の生き字引のような方ですから、同じクロモリ鋼でも品質を下げる→硬度を下げるという意なんでしょうね。
ちょっとオーバーなのでタイトルを変えますか。ありがとうございました。

なかむ〜さん
上記のそういうことです。
お元気ですか?3200GTの調子はいかがでしょう? 
最近blogでもご無沙汰ですから・・・・

ghieさん
同じくイノウエさんへの解説を。
本当は「Birdcage to Superbirdcage」を読めばよいのでしょうが、私は未だ手に入れていません。GeorgioからのINFOでした。
ちょっと意訳し過ぎたようなので修正いたします。我々ももっと勉強しましょう〜、私も反省です。

Posted by: marque | 2008.09.02 at 00:42

翻訳って難しいですよね。
RX-500の開発秘話でも、クロモリのパイプフレームはクラックが入って難しかったとおっしゃっていましたよ。
(あっ!このこと書いていなかった、RX-500のフレームもクロモリのパイプです)

Posted by: イノウエ | 2008.09.02 at 01:20

翻訳は時々頼まれることもありますが、仕事でもプライベートでも一番嫌いな部類のものです。最大の問題は私の語学力なのですが、意訳の程度をどうするかなどとても悩みます。原文に目を通すのが一番ですし、英語独特の表現があるので、その素晴らしさを感じたいですね。

Posted by: marque | 2008.09.02 at 05:42

なるほどです~。
3200GTは絶好調です!油圧計のダンスを除いて。まぁ、この辺りは個性(?)ですから。<-直せよ^^;
最近はすっかり子育てモードになりましたので、ネタが全然ありません。ツーリングに行きたいよ~。新宿伊勢丹の駐車場は勾配がきつくてノーマルな車高の私ですらごりごりしますので二度と行きません、というような小ネタならあるかも。

Posted by: なかむ~ | 2008.09.02 at 07:57

なかむ〜さん
油圧計ダンス・・・お約束のセンサーですか・・・
私も何回かありましたね〜、いつか壊れると思っていたら結局壊れませんでした。さすがイタリアンクオリティー!!
特に大きなトラブルが無いというのはいいことですね〜〜
Enjoy Modenase Trident!!

Posted by: marque | 2008.09.02 at 21:57

クロモリ鋼、JIS規格ではSCM材と言うのだったと思います。
鉄+マンガン+ニッケル+クローム+モブリデン
この配合割合を変えた等級があるんでしょうか?
自動車用鋼材としては非常に高価な素材だと聞いています

バードケージってひょんな事からフレーム単体で見た事がありますが
コレ、自社製ですか?マルケージとかの外注?

Posted by: フォルギエリ | 2008.09.03 at 14:36

フォルギエリさん
-う〜〜ン、よくわかりません、今後の検討課題とさせてください。
まだまだ勉強不足ですね。耳学問で面白いストリーだなと思ったのですが、きちんと確かめなければいけませんね。
-マルケージでは年代的に合わないのですが、可能性は否定できず・・・
これも検討課題へ。
-birdcageを操り、クラシックカーレースを満喫できたなら、なんと楽しいことでしょうか・・・>夢の夢ですね。

Posted by: marque | 2008.09.03 at 18:30

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