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2008.12.25

イタリア自動車紀行から - Monaco Historic GP -

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- Monaco Historic GP -

今回はイタリア自動車紀行のハイライトのひとつ、Monaco Historic GPから

Monaco Historic GPは以前から憧れていて、いつか観戦したいと思っていた数少ないイベントのひとつ。隔年開催なので今年観戦機会を逃してしまえば、次回はいつ観戦することができるか判らない。そんな都合のよい理由を見つけては、最高に贅沢な5月のCote d'Azureに向かった。

まずは国境の町、Ventimigliaまでクルマで向かい、そこから電車に乗り換えてMontecarloを目指す。今年のF1 Monaco GPは雨模様であったが、その2週間前に開催されたMonaco Historic GPは雲ひとつない素晴らしい天気。駅から脱出し町に足を踏み入れただけで、現代の甲高いエンジン音とは異なる、クラシックレーシングの独特のエキゾーストノートが耳に響く。既に気分は高揚するが、ここは街中まだマシンはみえない。あと5分もすれば碧い海を囲むMonaco Classic Racing Courseを疾走するClassic racingが目に飛び込んでくるはず。そう思いながらパドックを目指した。

パドックに足を踏み入れると、そこには宝の山。
目の前に広がる数々の歴代GPマシン、その向こうには数多くの白いヨットが碧い海に浮かぶ。まさにここはCote d'Azure, Montecarlo GP Courseなのだ!

さて今回は私の稚拙な説明よりも、写真を多く披露したいと思う。実は、Monaco Historic GPはblog内でも紹介していないので、今回初のお披露目。

まずトップ写真は、コースINを待つ1960年代後半から1975年までの3L Formula 1
現代のF1よりも、リアウイングは高く大きく、タイアの迫力も満点、こんな光景を目に出来るなんて夢のよう。もし白黒写真にしたら、とても現代とは思えない光景。



ここからはパドック散策を含めて写真のオンパレード。


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戦前のGP Bugattiらが並ぶ。手前から1920年代から30年代にかけてのBugatti Type35/51, Bugatti Type 51, そしてERA D-Type


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1932年 4気筒1100ccエンジンを積む4CM、計9台つくられたうちの1台で、最高速度220km/hを誇った。


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有名なAlfaRomeo TipoB (P3) 1934年
Enzo FerrariがAlfaRomeo P3を指揮しGPを戦っていたことはあまりにも有名。その証拠にボンネットには跳ね馬の紋章が入る。きっとこの個体もそのものであったのだろうと思われる。


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1977年 Tyrrell P34
フロント前後に2つのタイアを持つ6輪車として人気がある。現代のクラシックシリーズにおいても競争力がありかなり速い!


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こちらも70年代のスポーツカーノーズをもつFormula 1ら
手前よりMarch 761, Hesketh 308C, Penske PC3と並ぶ。本当に壮観な光景。


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Maserati史上、唯一のFormula 1 Championshipを奪取した250F


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こちらMaserati A6GCM、青と黄色のカラーはアルゼンチンカラー、詳細は不明だがex-JM Fangioなのであろうか?


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これがエンジン、2L直列6気筒に3つのWeber製キャブレターが装備される。この排気管の美しさよ!芸術的である。
(ついついMaseratiが多くなってしまうのはご勘弁を)


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1932年製 Maserati 8C 3000
3L 直列8気筒エンジンを積む、僅か2台製造されたうちの1台。こんな貴重なマシンが全開で駆け回ってくれるのだから・・・凄い。


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1970年代の3L Formula1マシンがプールサイドを駆け抜けてゆく!!


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1960年初頭までのフロントエンジンGPマシン
手前より、Maserati 250F, Ferrari 246, Lotus 16, Maserati A6GCM


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パドックには、日本でもおなじみのSir Stirling Moss夫妻の姿も!特別枠で参加されている。御年79歳でサーキットレースを楽しむのだから、生まれながらの真のレーサーなんであろうと感じる。


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1952年 Arberto Ascariが操ったFerrari F500


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こちらは1972年 Ferrari 312B2, ex-Ickx/Redmanのマシン
グリーンのレーシングスーツに身を包み、マシンをドライブするのは・・・ (ヘルメットに注目!)


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Brian Redman本人によるFerrari 312B2ドライブでありました。
本人曰く、「昔のコースよりも随分走り易くなっている」とのこと


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黒のJPSといえばLotus、これはシルエットから推測するとLotus 77か?
マシンも格好いいが、カバーされていても痺れる格好良さ!



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1967年 C AmonとL BandiniによりドライブされたFerrari 312
スパゲティーエキゾーストとして有名であるが、1967年のMonaco GPはBandiniにとって悲劇のGP。
マシンのクールさは時代を経ても色あせず。


一気に並び上げた10数枚の写真、本当はもっともっと凄いマシンがたくさんありましたが、少しでもその雰囲気が伝わりましたでしょうか? 私にとっても夢のような2日間であったイタリア自動車紀行、Monaco Historic GPでした。

またいつか冷静になって訪れたいと思います。

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Comments

marcue様>モナコは、79年に行きました。6輪の後の4輪タイレル、P.でパイエが勝った年です。今では有名になりましたF1写真家?の金子君が、まだ先輩のカメラマンの鞄持ちとしてきていた頃。近くのペンションに車を置いて、電車でモナコ入りしたのですが、モンテカルロの駅横に、錆錆のSWBが置いてありました。土曜日の夜は、モナコが見下ろせる山の途中でLancia泊、よい思い出になりました。

FerrariはT4が一番好きですね。葉巻のデザインを脱するオリジナリテイがありました。他にエアーインテークが色々な頃でしたね。リジエジタンのフライングテイポットと言われた大きなインダクションポッドがユニークでした。パーネリF1は、いかにもアメリカンで良かったですね。このカラフルなマーチは今年の茂木に来ておりました。

79年のその予選日は、なんのカードも無く、パドックを見る事が出来ました。Renaultターボがまだまだであった頃。Ferrariはロイテマンの時代でしたね。色々と有名人にお会いする事が出来ました。H.スタックjuniorがビリガーキールシャドウ!渋いでしょう^^。しかし、かつてはレーニエ公達を乗せてマルツアルが走ったかと思いますと、感慨深いです。

モナコヒストリックはすごいですね。一番良い頃ですね。Ferrariの音も素晴しかったと思います。このスパゲッテイから発せられるソプラノ!、聞きたいです。しかし、羨ましいですね。イラストの題材がゴロゴロしている。日本も色々な車がありますが、やはりヨーロッパ!。又住んでみたいです。写真を又見せてください。ありがとうございました。

Posted by: 大内 誠 | 2008.12.25 at 10:17

1970年代の3L Formula1マシンがプールサイドを駆け抜けてゆく!!

この写真いけてますね。ブラバム同士でコーナーでIN をとりあっているのですねこれ。

前から テクノ(何ともマニアックですね)ブラバムBT44(Bですか?)フェラーリ(これV6、ディーノですか?)ティレル007(マルイから1/24でてました。)ヘスケス (ハーベイの極初期作ですよね、ハントのgolden age の始まりでした)ブラバム 44と40(42ですか?)その後ろの青いのは何ですか?マトラでもないようですし、まさかエイモンが現存するのでしょうか。

メリークリスマス

Posted by: Y | 2008.12.25 at 20:02

之は之はウラヤマシイ限りのご体験。
素晴らしいです。
4CMって220kmも出たんですね~
実際に走っている姿見てみたいです。

Posted by: acero | 2008.12.26 at 16:41

さすがに!。エイモンF1のようですね。渋いですね〜。AmonF1で出てきます。C.エイモンは好きでしたね。予選では良いところにいくものの、なかなか勝てませんでした。マトラでもだめでしたし、そして憧れの自らのTeam。私の好きなドライバーはなかなか勝てない人ばかり。Dガーニイ、やマトラマトラのJ.セルボ.ギャバン等々。エイモンは昔のナポレオンソロに出てきますエリア.クリアキンに似ておりました。しかし、現在はすぐに分からないくらい老けてしまいました。B.マクラーレンと同郷のニュージンランダーでしたね。テクノもエイモンではなかったでしたっけ?。いや、N.ギャリでしたか???。

Posted by: 大内 誠 | 2008.12.26 at 19:21

大内さん
79年ということは約30年前!凄いですねぇーー  
私の初モナコは学生の頃、レンタカーでコースをまわったこと。初GPは2005年までお預けで、とっても最近の話なんです。
昔はモナコで錆び錆びのSWB!! なんとまあ、それがいまではあの価格ですから!!買っておけばよかったですね(笑)
あの頃のエアインテークは千差万別、私は現役時代を生でリアルに体験しておりませんので、後追いでマシンを見ると最初は「なんて悪口悪いインダクションボックスなんだろう!」と思ったものでした。
予選日にパスを持たず、パドック見学が出来たとは、よい時代ですね〜!! 今はレースがない金曜日ですらパスが必要だったはず>ちょっと時代が違い過ぎましたね(笑)
渋いでしょ>すいません、ちょっと渋すぎてフォローできません(苦笑)。要勉強です!
昔から、コンクールではPebbleBeach, Villa d'Esteに行ってみたくて、レースではMonaco Historic GP, LeMans Classic, Goodwood Revival, LagunaSecaに行ってみたかったのです。どれも凄かったですが、やっぱりF1の強烈度はMonacoが一番でした! 本当に心に痺れますし痺れました!


Yさん
大変ご無沙汰してます。お元気でしょうか?
8月のLagunaSecaも凄いですが、こちらも凄かったです!
プールサイドの写真が突き刺さりました!? 
いやはやご指摘の通りで。ほとんど正解といいますか・・・ほとんどあたってます。前からTecno(確かにマニアック)、Brabham BT44、Ferrari312、Tyrrell007、Brabham BT44, BT42、そして最後はプログラムで確かめてみると、そのAmonでした。 「まさか」どころではなく現存し、走っている! このあたりが日米のジェントルマンドライバーの凄いところですよねっ。 一緒に見学できましたら、なんとも楽しかったでしょうね(o^-^o)


aceroさん
aceroさんのようなマニアは一度、瞳に焼き付けないといかんですよ!! 戦前のレーサーと侮っていてはいけません、皆速いですよ。superchargerとかついてますからね。50-60年代のNAレーサーより、ストレートが速かったりします。


再び大内さん
AmonF1でした!! 皆さん驚きのAmonF1なんですね。
私のほうはちょっとdeep過ぎてついて行けておりません・・・・ しかし、Amon, Matra, Gurneyなど、チームもドライバーも痺れますね。Tecnoは73年がAmon, 74年がD BellとN Galliで、あのマシンをドライブしているのは、そのN Galli張本人であります。

Posted by: marque | 2008.12.27 at 05:40

marcue様>出過ぎで、恐縮です。あんな小さな写真からエイモンを言い当てたYさんは凄いですね。当時のエイモンF1の写真はモノクロが多くて、色が分からなかったのですが、確かスポンサーもついていなかったような、、、。この時のエイモンF1のドライバーはまさか御本人?。

しかし、ギャリさんご本人とは!!!。ベルも乗っていましたか!。ワニのマークでしたね。あの頃グランチャンで、生沢がGRDに積んでいましたがだめでしたね。

D.Gurneyさんとは、74年にAARを取材して会いました。握手しましたよ。P.ブロックにも90年代に会っています^^。自慢です^^。

ガレージ伊太利屋の林さんがドライブしましたアルファーP3は速いですよー!。328をぶち抜きますから。ル・マンクラシックに来ていました本物のブガッテイ35GPも速かったです。皆驚いていましたよ。

Posted by: 大内 誠 | 2008.12.27 at 10:45

大内さん
いえいえ、たくさん話題を提供して頂き感謝です。
Amonのロゴがリア、フロントウイングともに入っています>スポンサーもなかったのかな?・・・ ドライバーは残念ながら、C Amon本人ではありません。N Galliは、今でもAlfaRomeoのクラシックシリーズに出ています。私もサーキットで2回ほどみかけました。

戦前のマシンはあんなにタイアが細いのに速いですよね!過給器で武装した上に、あの軽さですから!! しかし、本気でドライブしていた当時のドライバーは狂気の沙汰でしたでしょう。
私も初めてあの速さを目にしたときは度肝をぬかれました。

Posted by: marque | 2008.12.27 at 22:31

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