Montereyの想いで - Concorso Italiano -
先週末、突然愛用のMacBookハードディスクがクラッシュ
そのハードディスク交換、ファイルのリカバリーと不毛な週末を過ごすことになってしまいました。コンピューターやインターネット社会とは便利な反面、突然故障したり、トラブルに遭遇するとなんともストレスフル!これまでにも仕事のデータや、趣味の写真など何度喪失したことか・・・
この冬のミラノはとても寒く既に何度も積雪を経験、年明けには市内に40cmもの積雪がありました。あまりに寒いこととシーズンがらイベントもないので、今回はPCクラッシュの整理で出てきた写真を紹介したい。という訳で寒さを忘れ、夏のCaliforonia, Montereyの写真で暖をもらおう!
私が初めて訪れた夏のMontereyは2006年のこと。憧れていた夏のCaliforoniaイベントゆえに興奮しながらLosAngelsから小さな飛行機でMontereyまで向かった。もちろんその目当ては、数々のAuctionやConcorso Italiano, LagunaSecaのMonterey Historic Automobile Race, PebbleBeach Concours d'Elegance、自動車エンスージアストなら一度は経験したい世界屈指のイベント群である。
今回はその中からConcorso Italianoを取り上げてみたい。
Concorso Italianoは以前にも紹介したCarGuyTourの主催者、Maserati International Exchange = MIEを作ったFrank Mandarano氏が1986年に第1回目をMonterey Weekに開催したのがそのルーツにあたる。その後、イベントの規模は年々拡大しMontereyのイベントといえば、Monterey Historic Automobile Race, PebbleBeach Concours d'Eleganceと並んでConcorso Italianoといわれるまでに成長したのである。現在はイベントごと売却してしまい別のオーガナイザーの主催になる。ここ数年「Concorso Italianoはイベントの質が云々・・・、ビジネスベース・・・」と噂を耳にするが、これはすべて情熱から始まったMandarano氏の姿勢と、利益を優先したオーガナイザーのスタンスに違いによるものではないかと個人的に推測している。
以前はMontereyからすぐのゴルフコースで行われていたが、私が訪れた2006年は10マイルほど北上したBayonet Black Horseゴルフコースで行われた。昨年、2008年はMonterey Airportで行われたということだが、ゴルフコースの雰囲気と
飛行場の雰囲気ではあまりにも違い、評判は良くなかったようだ。やっぱりゴルフコースのうえでゆったり過ごす、これこそがMontereyイベントの醍醐味だと個人的に思う。
さて早速、写真を紹介したい。
夏のゴルフコース、青々とした芝の上に名車を並べて、車、露店、イベントを満喫する。Concorso Italianoは壇上がもうけられ一日中、そこへ選ばれたオーナーが愛車をドライブし、オーナーインタビューや特徴を述べたり、著名人や有名デザイナーが訪れインタビュしたりされたり、またファッションショーなども行われ飽きない。車両展示は各メークスごとに分けられるのだが、最大勢力はもちろんFerrariで50%ほどを占めるのではないかと思われる。
これはそのFerrrariの一角、365GTB/4、通称Daytona、さて何台あるでしょうという感じ。昨年だったか?DaytonaのイベントがMaranalloで開催されたが、参加台数はMontereyのほうが多いに違いない。
Ferrari 250 GTO
Giotto Bizzarriniが3L V12エンジンを開発し、SergioScagliettiがボデーを開発した1960年代初頭の傑作。この写真はゴルフコース上のものだが、8月のMontereyではこんな車とすれ違ったり、信号で横になったり、ちょっとおかしな光景が繰り広げられます。個人的に250GTOは男性的すぎるイメージを持っていましたが、じっくり細部まで観察するとこれはこれで魅力的な1台でありました。
Ferrari 308, 328
近代Ferrariは、308, 328, 355, 360, 430シリーズと、ものすごい数の参加台数を誇る。これは308が多いがCaliforniaゆえにGTSシリーズの多いこと!
Dino 246GTS
Dinoのリアエンジンフード上に持参したシャンパン、ワイン、そしてチーズを広げ、ゆったりとした雰囲気をそれぞれ楽しむ。これこそがイベントの醍醐味であると思う。あー贅沢。
こちらやっぱり派手なLamborghini勢
近代Lamborghiniの色使いは本当に派手で艶やか、こういうイベントにいくと色のサンプルが作れるんじゃないかと思うくらい各色そろっている。そしてClifornia有数のディーラーであるOrangecountyからも多くのキャンギャルが参加しており、イベントに華を添えている。
Murcierago Spyderのドアを開けたときの光景のすごいこと!
Lamboという雰囲気満点で、この時こそLamboの魅力を思い知らされた。
Lamborghini 400GT
後ろ姿が何ともエレガントなことか・・・ たしか壇上に向かっているところだったと思う。ナンバーも当時のイタリアナンバーが残され、その雰囲気を醸し出す。個人的に最も好きなLamborghiniの中の1台。
こちらMaserati勢
Ferrariに比べるとかなり少ないが、3500GT以降のレパートリーは満遍なくそろっている。右からQP I, QP I, QP III, BITURBOと並ぶ。
こんな珍しいLanciaも・・・
詳細は忘れてしまいました。どなたかHELPしてください。
1950 ABARTH 205 Vignale
Carlo Abarthが短い期間であったがPiero Dusioと一緒にやっていた頃のCisitalia 204Aをベースとして後年作り上げた作品。Giovanni MicherottiのスケッチをもとにAlfredo Vignaleがボディーを担当した。1950年のTurin showでデビューし3台のみ生産された1台。
書いていたら懐かしくなり、また行きたくなってきました。
次はいつ行くことができるのか・・・ 一緒にいかがですか?(写真も多く喪失してしまいましたので・・・)
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Comments
行きたいです・・・
Posted by: acero | 2009.01.22 13:49
aceroさん
手を挙げてくれてありがとうございます。
ぜひ、次回企画しましょう。やっぱりMaseratiがフィーチャーされる年がいいですね。
Posted by: marque | 2009.01.22 18:28
marcue様>お寒うございます。Milanoはどうですか?。
お答えいたします。このミステリアスなLanciaは、1953年式のアウレリアPF200です。レイモンドロウイのあの飛行機のような1949年のスチュードベーカーに触発されて作ったもの。クーペはリヤスタイルがなかなかモダーン。他にロウイのアバンテイ等はジウジアーロのテスチュードに多いに影響を与えたであろうと思っておりますが、、、。
このランボの後ろ姿は、まるでDB5ですね。
Posted by: 大内 誠 | 2009.01.24 21:43
大内さん
やっぱり正解は大内さんから!
Raymond Loewy, Studebakerで納得、まさに今までの既成概念を超えたAmerican Graffitiの世界ですね。しかしあれが、Aureriaとは・・・ほかの流麗なラインとは異なり驚きです。
Posted by: marque | 2009.01.25 05:49
大内さん
ちょっとしらべたら、Aureliaは700-800台もの車両がプロダクトラインではないフレームのみで販売されているんですね。
それはそれは多くのスタイルがありそうですね。ちょっと驚きました。
去年blogででてきたAuto e Moto d'Epocaなんかに行きますと、FouriSerie(=規格外)、いわゆるCarrozzeriaものがゴロゴロしてますからね。。。まさに何でもありの世界。その中で知られているのは、名門からのものか?デザインが優秀か?オーナーがすごいか?メークスがすごいか?なんでしょうね・・・・
Posted by: marque | 2009.01.28 19:54