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2009.01.25

Passione per motore

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Passione per motoreとは日本語に訳すとエンジンへの情熱。

まさにこの言葉そのまままの人生を歩んできた人物に巡り会ってきた。右の人物が魂をエンジンに捧げた名エンジニア、Ing. Nicola Materazziである。そして左は彼の親友であるSig. Umberto Panini。このblogを訪れてくれる人なら、Materazzi氏の親友である彼の名をご存知であろう、彼のことは後ほど。

Ing. Nicola Materazziは、Lancia, Abarth, Osella, Ferrari, Cagiva, Bugattiなどを渡り歩き、彼が手がけた車は、Lancia Fulvia HF, Stratos, BMW M1, Bugatti EB110, Ferrari 288GTO, GTO Evoluzione, そしてF40と、なんと38ものスポーツカー、レーシングカープロジェクトに携わってきた名エンジニア。とくにStratosと288GTO、F40の開発に深く関与したことは有名でないでしょうか。
先日読んだ「スーパーカー誕生」には、彼はきわめて情熱的でストレートと評されているが、まさにその言葉が忠実に当てはまった。

「こんにちは」と挨拶し握手した瞬間から、詳しい自己紹介もせぬ間に一緒に訪れた友人エンジニアらとエンジン談義、ひとつ質問すれば10、いや20くらい質問に関する技術的なことを話してくれる。まさに素人の私には・・・という具合。
その言葉通り、初めてあってから10分という時間で、南イタリア出身の熱い戦うエンジニアということを理解したのです。


そして、その彼と一緒に親友であるUmberto Panini氏を訪れた。
詳しく伺うとUmberto氏の趣味はエンジンのレストアや制作。そのアドバイスをMaterazzi氏が行っているということ。


Umberto Panini氏は、キャラクターカード販売で財を築いたModenaの実業家、現在はEmillia-Romagna地方の名産、Parmegiano Reggianoの生産をHombreのブランドのもと経営している。しかし、それよりも有名なのは、Museo PaniniというMaseratiコレクションのオーナーであること。彼はMaseratiの所有権がDeTomasoからFIATに移管されたとき、オークションにかかる運命であった全てのMaseratiをまとめて購入し、貴重なコレクションの海外流出を阻止したのである。

話は戻るが、我々はIng. Nicola Materazzi、Sig. Umberto Paniniと回るMuseo Panini探訪の旅をしたのである。あーなんと贅沢なことか!
Materazzi氏はここでも熱くクルマ、バイク、貴重なモデルや技術を多く解説してくれた。まさに楽しい瞬間!



何度も登場していると思うが、Museo Paniniを少し紹介


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これは2階からみた全景
写真では一層雰囲気があるように見える。
実は外は雪が降っている、寒かった。

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手前から
A6G Pininfarina, A6G Allemano, 5000GT Allemanoと並ぶ・・・

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V12エンジンを積む250F T2とともにUmberto Panini氏

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1961 Maserati Tipo61 birdcage
CamoradiチームにデリバリーされたTipo61。白とブルーの個体が有名で、当時は典型的なtipo61のスタイリングであったが、後年クラッシュによりPiero Dragoによるボディーに換装された。

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1958 Maserati 420M/58
Monzaで行われたIndyレースのために作成された1台、450S由来の4.2L V8エンジンを装備する。Medardo Fantuzziが空力を熟慮しデザインした。実際にはSir Stirling Mossによってドライブされた。



Museo Paniniに別れを告げ、再びIng. Nicola Materazziと絶え間なく続く会話。
その瞬間の出来事は強烈で強く鋭く私の脳裏に刻まれた。
そんな思い出深い半日であった。

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Comments

待っていました!楽しい記事をありがとうございます!矢張り、、イタリアの車の世界は60歳以上の方と話すに限りますよね! 経験、パッション、時代背景、、、全てが伝わって来ます。、次の報告待っています!

Posted by: jusayu | 2009.01.25 at 23:22

Belle foto!!
E' stato proprio una visita interessante!!
Quando vuoi sei - ovviamente - invitato qui da me.
A.

Posted by: Angelo | 2009.01.26 at 00:50

Padova以来ご無沙汰です!Materraziさん、元気にされてましたか?

Bエンジニアリングでエドニスを作っているところを訪問して、お会いして以来10年近く見かけていませんが、雑誌で体調壊して隠居された(出身地のサレルノに)と聞いていたし、前回の東京モーターショー開催時に来られたときに会ったストラトス関係の人たちも体調悪そうだったと言っていたので心配しておりました。

288GTOの資料を送ってあげると約束して、家に無かったからゴメンと書かれて送られてきたエドニスのカレンダーは大事に置いてあります。

HONDAとIHI(ターボ)が好きと言われていましたね。

Posted by: Taka | 2009.01.26 at 02:38

この内の何台かは東京のマゼラッティ展にも来ましたね。
マテラッツィ氏も、ミラノのYUKOさんから紹介されました。
お元気そうで何よりです。

6月中旬までにはアリタリアのマイレッジを消化しなくてはいけないので、何か楽しそうなイベントがありましたら是非誘ってくださいませ~。

Posted by: Bianco | 2009.01.26 at 11:28

jusayuさん
そうですね。古い方は、現役の方とはまた異なる古き良き時代の香りを感じますね。私が知っている80年代90年代であっても、当時は「すごいな〜、技術が・・・」と思っていましたが、技術とともにその背景はいかにも人間臭いものだと感じますね。不思議なものです。

Caro Angelo
Grazie per la guida a Modena.
Sono molto contento! Andremo qualche prossima interessante!!
A presto


Takaさん
お久しぶりです。Materazziさん、元気にされてました。
まさに、ひとつ尋ねると、止まらない!! 怒濤の勢いに圧倒されました。おっしゃる通り、ナポリからモデナにきていたタイミングでお会いできました。エドニスはドバイにいっていて拝見できませんでしたね(残念)
そうそう、彼は根っからのTURBO好きで、Hondaがお好きなようでした。S2000のエンジンが好きだって!!


Biancoさん
Ferrari-Maserati展で日本にいきましたね。あれはすばらしい展示でしたね!あのようなすばらしい企画を再び行ってほしいですね。会場でみたA6GCSと420M Eldoradoはよく覚えています。
あーアリタリア、、、今年のイベントはどうなんでしょう?まだあまり出てきていませんね。6月中旬ならお決まりのMilano-Sanremo, Villa d'Este, MilleMiglia, InterCoppa(開催されるのか?)くらいがハイライトなんでしょうか??

Posted by: marque | 2009.01.26 at 18:56

あ~懐かしい・・・。
それにしても去年訪れたMuseo Paniniにも雪が降る・・・のですか?私たちが行ったときは結構暖かかったので、ちょっと想像もつきません・・。
あれ・・、420Mが戻っている。

Voglio andare di nuovo in Italia!

Posted by: RYU | 2009.01.27 at 00:59

RYUさん
こんにちは。私も一緒に訪れていらいでした。
あの時は急いで回りましたが、、、もう少しゆっくりでもよかったですね。特に一緒に訪れた友人はエンジニアゆえ、1日くらいかけてゆっくり見学したいと言ってました。
当日は寒くて、雪でした。帰りの高速道路も雪で怖かった。ドライブは上のコメントにあるAngeloがしてくれたんですが・・・・

Posted by: marque | 2009.01.27 at 03:58

ご無沙汰しています!!
遅くなりましたが今年もよろしくお願いします。^^

しかし今回のレポ、素晴らしい体験ですね・・・
うーん、羨ましい!!やっぱりミラノやトリノ、
もしくはモデナ近郊に住みたい~~~(笑

Posted by: coniglia | 2009.01.27 at 09:24

conigliaさん
あけましておめでとうございます。
こういう体験こそがヨーロッパに住んでいる醍醐味かな!?と感じています。museoはイタリアに住んでいても、日本から来ても訪問できますが、それらを造ってきたエンジニアとmuseoをまわるなんて・・なかなかできないですものね。友人含め、いろいろなことに感謝、感謝であります。

Posted by: marque | 2009.01.27 at 19:19

エドニスは、ドバイに行ったのですか?
当時は世界最速だったのですが、ブガッティとかいろいろ出ましたからね。
Bエンジニアリングはまだ存在してますよね?EB110をメンテナンスする唯一の会社でしたけど。EB110のシャーシの残り物をモディファイしてエドニスを作っていました。
少し前まで、スーパーカーの修理で困ったら、Bエンジニアリングに送ればワンオフで作ってくれると言われていました。

Posted by: Taka | 2009.01.30 at 00:10

Takaさん
エドニス>ドバイ遠征中(だと思いましたが・・・)
私の目にはモデナ周辺なら、何でも作れてしまうし、なんでも直せてしまう!と映ってます。未だにワンオフでエンジン、そのほかもろもろ何でもやっていますからね・・・ やっぱりその土地の得意な分野があるようですね。スーパーカーならモデナ。F1つくるならイギリス。バックヤードビルダー的な車はイギリスと。
深い世界です(笑)

Posted by: marque | 2009.01.30 at 00:50

こんにちは。
たまにはコメント書かせて頂きます。
実は私はTakaさんと一緒にMaterraziさんとお会いしました。
あのときも初対面なのに向こうからどんどん話が進んで、気がつくとエドニスの工場で1時間以上立ち話してました。
楽しかったなぁ。
今回の記事で思い出しました!

Posted by: F105L | 2009.02.01 at 21:31

F105Lさん
ようこそ!! 
TakaさんとはThemaつながりですよねっ、Takaさんとは一昨年のMonza F1 GPでご一緒しました。昨年はPadovaでお会いしました。
不思議なことに、日本では1年に1度くらいしかあわないのに、イタリアですと年に何度もあう友人がいたり・・面白いものです。
Materazzi氏>いや、ほんと止まらない。そんな印象ですね。きっと皆、印象は同じはずと勝手に思い込んでおりますが・・・(笑)
機会がありましたら、いつかご一緒させてください。

Posted by: marque | 2009.02.01 at 21:57

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