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2009.07.04

Maserati in Vernasca

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何人かの方に「どこがローカルイベントなんだっ!」とお叱りをうけたVernasca Silver Flag。

しかし、立派なローカルイベントなんです。その証拠にこのイベントの参加費は、食事も含んでわずか250ユーロ!名の通ったイベントでは、こうは行きません。にも関わらず、人もクルマもこの布陣ですから・・・驚きですね。

さてVernasca Silver Flagのつづき
今回はblogのタイトル通り、Maseratiから

トップ写真はスタート地点に向かう往年のMaserati、実はこの2台・・・



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フロントから見て頂くと一目瞭然、これはTipo26なのです。
Maseratiの創業は1914年、創業当時はIso, DIATTOなどのチューニング、メンテナンスサポート、加えてスパークプラグ、バッテリーなどを作っていたため、当時Maseratiという名のつくクルマは存在しない。彼ら自身の名がつくクルマは1926年のTipo26まで待たねばならないのです。
Tipo26は直列8気筒1.5Lエンジンを搭載し、Maserati兄弟の手によりTargaFlorioなどに出場したことは、有名な話であります。1926年Tipo26で成功をおさめたMaseratiは、翌年2Lエンジン搭載のTipo26B、また後に2.5Lエンジン搭載のTipo26Mと徐々に排気量を拡大してゆくのです。その車両がこちらの2台で(話が長いですね)、10番がTipo26B, 8番がTipo26M。正直、外観からはほとんど区別がつきません。
このクルマはMaserati兄弟の情熱がそのまま注ぎ込まれた車両といって間違いはないでしょう。

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4CM
1920年代後半、ジェントルマンレーサーを中心に小排気量のVoituretteクラスが盛況になった頃、MaseratiもTipo26シリーズの小排気量版Tipo26Cを開発しました。ところがSalmsonやAmilcarといったライバルに後塵をはいするような状態、その理由は8気筒という重量級エンジンにあったのです。Maserati兄弟はここで、初の4気筒エンジンを開発します。それが1931年にデビューさせた4CTR、この流れを含んだモノポストが4CM。4CMも初期型、後期型で排気量、スタイリングが全く異なるゆえに、尋ねてみないとどの排気量、どのマシンか?全くもって不明であります。この4CMも珍しいスタイリングで後期につくられたものと思われます。


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8CM
4CMを元にして8気筒2.8Lエンジン、および3Lエンジンに拡大した8CM、強力なエンジンで280馬力から、最高速度270km/hに到達したという。8CMはの初期型は軽量な4CMのフレームをつかっていたため、剛性面で多くの問題を抱えていたらしく、それをNuvolariと共に改良していったという。そして、その努力が後年の成功作、 Indy500を制した8CTFに繋がってゆく。
この8CMはEx-Nuvolari、イギリスのDonington Collectionから持ち込んだもの(たしかにローカルイベントではないですね・・・)。


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450S
好評を博した300S, 150S, 200Sなどのバルケッタシリーズに、V8エンジンを搭載した450S。Maserati社のヒストリーとしてはエポックメーキングな伝説マシンだが、重いV8エンジンのためその速さは突出したものでなかった。
450Sはクーペボディー(有名なCostin-Zagato)も作製されLeMansなどにも出場している。こちらは速かったが、空力が悪く操縦性も最悪、また室内のベンチレーションも最悪でレース中、ドライバーがオーバーヒートしてしまったらしい。


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こちら有名なPanini collectionのTipo61 Birdcage
エントリーはMatteo Paniniになっていたが、そのドライバーはCandini親子。このマシンをメンテナンスしているCarrozzeria CandiniのSig. Guiseppe Candiniと共に!


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こちらは先のTipo63のコクピット周り
本当に細いスチールをつかっており、まさにBirdcage!!


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Cooper-Maserati T51
数多くのエンジンが搭載されたCooper T51、Maserati4気筒エンジンを搭載したCooper-Maserati T51。44番のこの個体はScuderia Centro Sudか出場したMaurice Trintignantが、MonacoGPを戦ったもの。


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Cooper-Monaco-Maserati T61
LeMansを走ったCooper Monaco Maserati T61、こちらのエンジンルームが特徴的!

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Maserti Freakにはたまらない伝説の緑色のエンジンヘッド。
痺れました>私
MC12 Corseくらいになると、伝説の緑エンジンヘッドでもよかったんじゃないかと思う。(→独り言)


さて、そろそろ夏本番
イベントもバカンス突入です。

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Comments

この内容で参加費250ユーロですか。 ・・・はぁ・・・
素晴らしすぎです。 どこがローカルなのでせう。

Posted by: CLOT | 2009.07.04 at 08:03

marcue 様>またまた、うらやましすぎる光景ですね。やはり日本に産まれて後悔する一瞬ですね。EU圏に産まれたかったな〜。車が残っていますね。本当のお金持ちが持っているから、不況関係ね〜♪なのでしょう。あのHさんが、モナコヒストリックF1に出て、「私は、仕事があるから帰国します。」と周りに言いますと「えっ!あなたは仕事をしているのですか〜!。」と。そうでしょうね。やはりいまだに貴族のお遊びなんでしょうね。

テスタロッサならぬテスタグリーン?。しかし、このグリーンの品の良い事。B.R.Mグリーンと似ていますね。確か5000GTまでは、ヘッドがこの色でしたね。

A6クーペの低い事!。オーナーが屋根を切ってしまったと言うのは理解出来ますが。しかし、格好いいね〜!!!。

こちらは今は梅雨で、じめじめしとしと。次回のイラストはAUTOUNION TypeCです。

しかし、参加費がいいですね。今の日本のイベントは参加費が高すぎで、そこだけ貴族してますよ^^。

Posted by: 大内 誠 | 2009.07.04 at 10:21

羨ましてなぁ。
素晴らしいクルマがちゃんと走れる状態で残っていますね。それは、走れる環境があるからだと思います。日本は、13年過ぎると増税になり、13年以上前のクルマは廃車にしないとエコ減税うけられないという変な国ですから。
愚痴、言っちゃいけないが、公道でこれらが走れるって素晴らしいです。

Posted by: イノウエ | 2009.07.04 at 12:19

どこがローカルなのか訳がわかりません(笑)
日本とヨーロッパでは何から何までが違い過ぎますね、日本にはこういったストック金持ちが居ません。日本のリッチピープルはフロー金持ちなので、不況になったとたんにマシンを売ってしまいますね。

Posted by: おやじ | 2009.07.04 at 16:24

いや~・・・、痺れますね。
さすが、本国。
こんなにバリエーションの富んだレーシングMaserati。脱帽しました。sign03
多くのプライベーターに支持されたMaseratiが伺えますね。

まさに、動く「ムゼイ Maserati」!(ここはMuseoにしたくないですね、沢山あるのでMuseiで行きたいです!)

Posted by: RYU | 2009.07.04 at 20:16

レポートおつかれさまです。
このスタート地点の脇にあるフットサル場で、街の少年達がフツーにフットサルをしてた・・ってあたりがかなりローカルですよね。

歴史あるローカルイベントを参加者と街(村かも)の人、みんなが大事にしてるイベントなんでしょうね。

でも、若者・・・サッカーもいいけどもうちょっと車にも興味持って欲しい。(毎年だから気にならなくなっちゃったという贅沢な説も?)

Posted by: noby | 2009.07.05 at 05:17

CLOTさん
そうなんです。驚きの250ユーロです。
走行は土x2, 日x1の3本だけですが、金曜の夜、土曜日の昼・夜、日曜の昼食までついて、この値段。リーズナブルですし、雰囲気もゆる〜〜い。


大内さん
そうなんですよね。
昔のレーサー、クルマ史に残るFuoriSerieをオーダーしてきた人に貴族や王様の多いこと。全てが全て貴族のお遊びとはいえませんが、やはりそういう人も多いことも事実であります。
グリーンのヘッドは5000GTのみなので、Maseratiでは伝説なんです。本当、奇麗なグリーンですね。
A6>やはり大内さんはCooper-MaseratiよりもA6GCS PF! 実は最近贅沢病のようで、自宅に帰って写真をみると、、、たまに遭遇するA6GCS PFは一枚も写真が無かった!あ〜不覚。。であります。 AUTOUNION楽しみにしています。 
こちらは暑くて暑くて、、、暑ジニ!しそうであります。


イノウエさん
このあたりが、文化発祥の強みでしょうか!? その昔は特設市街地サーキットでレースをしていましたから・・・・ クルマに限らず、バイク、自転車、マラソン、なんでも道路封鎖!! 普通にやってますね。
WRCをやっているだけでも凄いと思いますよ>日本。


おやじさん
日本とはちょっと違いますね。こればかりはどうしようもありませんね。私も日本に帰れば、日本でのクルマの楽しみ方を満喫するつもり。
ローカルイベントですが、主催者が有名人や名車を積極的にリクルートしているのも事実です。イベントの常連は「これは競争というよりも、むしろイクスビション」と言っていましたから。


RYUさん
これこそRolling Maserati Museumですね。走って全開でエンジンを回してくれるというところが失神しそうでしょ!?
RYUさんなら、これを目のあたりにすれば痺れること、、判って頂けると思います。次は一緒に痺れましょう。


nobyさん
>レポート。最近は義務感のようです。これいけません。。
素晴らしいイベントでしたね。Porscheスタンドではジェラートも無料でした!(素晴らしいホスピタリティー)
フットサル、、そうわれるとやっていましたね。クルマ好きな私も麻痺して写真を撮り忘れるくらいですから、、、 クルマが白物家電に感じる少年には興味も魅力もないのかもしれませんね。世界中の自動車メーカーが抱えている問題かもしれません。

Posted by: marque | 2009.07.05 at 05:55

そのCooper-Maseratiの隣にあるAzzurroのA6GCSPininはずっと気になっていました。ホントにあるんですね。

Posted by: RYU | 2009.07.05 at 07:34

RYUさん
4台作られたA6GCS PF
走っている姿をこの目で確認できるとは!! 夢の様であります。

Posted by: marque | 2009.07.05 at 18:00

どこがローカルやねん( ̄ .  ̄)ノ" ナンデヤネン

はい・・・お約束〜♪

それにしても。
もしかして僕、緑色のエンジン・ヘッド。
お噂はかねがね・・・( ̄▽ ̄;
なんだけど。
写真でも、初めて見ると思いますぅ。。。

Posted by: ghie | 2009.07.06 at 10:44

ghieさん
そう、5000GTのグリーンヘッドはなかなかみること無いですね。いい色してます!ghieさんもグリーンヘッドの名車を一台ガレージにいかがですかぁ〜!?

Posted by: marque | 2009.07.07 at 04:41

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Tracked on 2009.07.06 at 19:17

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