「MES 578 GRANDS PRIX DE FORMULE 1」
「ジャビーズ・コラム最終章」
古くからのF1ファンには怒られてしまいそうですし、ここを訪れてくれる方々にはご存知と思いますが、有名なスイス人モータースポーツジャーナリスト、Gerard Jabby Crombac氏のことはご存知ですか?
私が中学生の頃、モータースポーツに興味を持ち始めCAR GRAPHICを読み始めた頃、そのモータースポーツ欄でコラムを書いていたジャビーズ・コラムは大ファンだった。いつも1日のCG発売日に書店へ向かって、まず最初にジャビーズ・コラムを読んでいたといっても強ち嘘ではないほど。彼の独特の切り口と辛口の批評が大好きだった。
その彼が病に冒され、突然CGの紙面で「病気のためにこれが最後の寄稿になる」というのを読んだときはとてもショックであったし、後にCGの紙面で亡くなったことを知ったときは「彼のユーモア溢れるコラムをもう読めなくなる」と思ったことだし、彼の死を随分と悲しんだものだ。
Gerard Jabby Crombac氏の自伝「MES 578 GRANDS PRIX DE FORMULE 1」(写真左)が2007年に出版されたが、その日本語訳版「ジャビーズ・コラム最終章」(写真右)が今年始めに二玄社から発売された。これは購入しなければならないし、次に日本に帰った際には是非読もうと思っていた。ところがなかなか帰国する機会がないゆえ、忘れてはいないながらも記憶の片隅に追いやられていた。
ところが、最近お気に入りblogのひとつ「小川フミオ的仕事」で「ジャビーズ・コラム最終章」が紹介されたことがきっかけとなってGoogle検索してみると、日本語版を翻訳された柴田久仁夫氏のblog記事にたどり着くことなる。両氏の記事にもJabby Crombac氏の小さなエピソードが書かれており、それが益々真っ先に読んでいたジャビーズ・コラムを懐かしく思い起こさせた。
そうなると、どうしても読んでみたいとう欲望は益々強くなり、しかし手元になく・・・
週末、Novegroで行われた今年最後のMostra Scambioでもオリジナルのフランス語版か英語版(存在するのか?)を手に入れるためで奔走したが、在庫なくあえなく帰ってきた。只今ひとまずフランス語版を手に入れるのか否か?思案中!
やっぱり気楽に読める日本語版もいつかは手に入れたい。
本当なら、オリジナル言語と日本語版の両方が一番良いのですけど・・・
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Comments
私、買いました。日本語版。
送りましょうか?
Posted by: acero | 2009.11.16 10:06
二玄社で単行本発行を担当している知人に話すと大喜びしそうなお話です。私は昔からレースにほとんど興味がありませんでしたが、この本は読んでみたくなりました。
ある時期まで、二玄社で発行する自動車関係の本はすべて網羅しようとしていたのですが、最近ではその情熱もすっかり失せてしまい、情けない限りです。
Posted by: moriwaki | 2009.11.16 11:18
aceroさん
ありがとう。
お手をかけてしまいますので気持ちだけ頂戴しておきますね。
帰国したときの楽しみにとっておきます。
moriwakiさん
訳者の柴田さんのblogにもありましたが、この書籍は二玄社でなければ出版できなかった書籍だと思いました。今から「ジャビーズ・コラム最終章」を読むことを楽しみにします。調べてみると未だにオリジナルのフランス語版と日本語版しか発売されていないそうです。凄いですね〜
しかし、趣味性が高く良い書籍は情熱家が採算性を度外視して書いてますね。そういうのは資料にもなりますし、ついつい欲しくなります。
Posted by: marque | 2009.11.17 04:56
marqueさん
1982年からですよね、JABBYS'S COLUMN。
ところで、2002年3月に「としまえん」で開催されたCG DAY at 40に、来られたのでしょうか?
この時、ジャビーさんをゲストとして来日して頂いたのです。お話することも出来ました、サインも頂きました。日本のイベントに登場したのは最初で最後だったと記憶しています。
Posted by: イノウエ | 2009.11.22 14:55
イノウエさん
コメントありがとうございます。
日本にいるとなかなか忙しく・・・残念ながら訪ねておりません。さすが老舗CGのイベントはユニークな方を招いていてますね。
ジャビーさんはどんなことを話していましたか? また個人的にはどんな会話をされましたか? そちらにも興味津々です。
Posted by: marque | 2009.11.22 19:23