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2010.01.20

A6GCSとAldo Brovarone

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歴代Maseratiのなかでも一番の人気を誇るのはA6GCS Pininfarina

Pininfarinaデザインによる現在のGranTurismoのフロントマスクは、このA6GCS Pininfarinaのフロントマスクをモチーフとしているのはとても有名な話し。カタログの中にも対をなしてでてくるほど。

このA6GCSは、当時Pininfarinaに在籍したAldo Brovarone氏のデザインであることはご存知だろうか?

クラシックFerrariがお好きな方なら、彼の名を聞いてピンとくるに違いない。Brovarone氏は有名なDino Prototipo, 206, 246、そしてFerrari 375 America, Ferrari 400 Super Americaなどをデザイン、ほかにもLancia γ coupe, Peugeout 504など、数々の作品をデザインしてきたPininfarinaの代表デザイナー

現在でこそQuattroporte, Birdcage 75th, GranTurismo, GranCabrioなどMaseratiとPininfarinaの関係は深くなったが、MaseratiとPininfarinaの関係はQuattroporte登場以前は、1940年代後半から1950年代にかけてのA6-1500, A6G-2000 Pininfarina, A6GCS Pininfarinaまで遡らなければならない。その作品群で最後のMaseratiがBrovarone氏デザインのA6GCSで、Sergio Pininfarina氏も「A6GCSはBrovarone氏の最高傑作」といっていたという。


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実はイタリア語を理解することもできなかった頃、彼の自宅を訪ねさせて頂いたことがある。

当時、言葉もできないのに大丈夫かと不安で仕方なかったが、家に足を踏み入れた瞬間、優しい彼の人柄でそんな思いは消え去った。Brovarone氏は自身がデザインしたクルマ、スケッチ、雑誌、書籍のコピーなどの資料を年代順に取り上げ、自分自身の言葉で一台一台丁寧に解説してくださった。その瞬間は私の脳裏に鮮明に残り、今でも昨日のように蘇ってくる。
今なら、もっともっと話しの内容も理解できただろうし質問も出来たと思うが、今から思えば当時はほとんど理解できていなかったのだと思う。それだけがとても残念。

それ以来、手紙のやり取りをさせて頂いている。彼のカードはいつも自身の手によるドローイング、イラストが描かれ、色まで入れられた丁寧なもの。そしてその裏や側にメッセージが添えられている。
いつも届くたびに驚かされるので、届いた日はいつも嬉しく、今回は何が描かれているのだろうか?と開封が楽しくて仕方ない。いつも私の宝物リストに入ることになるのだが、今年は氏の最高傑作といわれるA6GCS Pininfarina。

思わず「これは凄い!!!」と唸り感動してしまった。

嬉しいことにBrovarone氏も私のことを覚えてくださっていて、昨年のVilla d’Esteで再会したとき楽しくお話させて頂いた。
Brovarone氏とのことは凄く印象的だったので本当によい思い出。

今日もそのA6GCSを眺め、「今年もお会いできるかな?」と思いながら、ひとりで微笑んだ。

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Comments

特にネタもなかったし、忙しかったことで2週間もあいてしまった。
最低週一更新で頑張ります。

Posted by: marque | 2010.01.20 at 07:49

marcue様
ブロバローネ展が名古屋で開かれた時は、見に行きました。当初の目的は、206Specialeでした。彼の作品は、一時期と言いますかPF黄金期の代表的な方ですね。チャーダさんが入社されるまで、PFのデザインを引っ張ってきた!。画風から拝見し、独特な絵心ですね。しかし、彼の作品群は、一番車らしい!と言う感じがします。

このA6は、本当に格好良いです。

Posted by: 大内 誠 | 2010.01.20 at 10:04

ma.ma..ma...marqueさん?!

すんごいです!

この一言しか出て来ない自分自身には呆れますが。
でも。
やっぱり、すんごいです!!

A6 GCS・・・大好きです。

それにしても。
氏直筆のA6 GCS。
超〜カッコ良いな。

Posted by: ghie | 2010.01.20 at 10:20

marqueさん
尊敬の眼差しです!!素敵です!!!!

僕は、まだMASERATIの入り口にも
来てないように思います。
まだまだ何もわかっていない↓

早くmarqueさんにお会いして
話や宝箱も拝見させていただきたいです

GTS乗りとしてA6 GCSがもっとも
きになります

ポストカードにされるご予定があれば是非!!

貴重なもんですね

Posted by: take | 2010.01.20 at 11:05

 大内さんがコメントされている名古屋のブロバローネ展、私も行きました。フェラーリのミニチュアでも有名な平松さんが開催したもので、同時に平松さんの蔵を改したミニチュアの置場や名古屋インター近くのガレージなどを見せていただいた記憶があります。
 写真のカードは素晴らしいの一言。背景のお話も素敵です。
 A6GCS(ピニンファリーナ)は、1/18のモデルがあります。それほど珍しいモデルではないと思いますが、私もお気に入りの1台で、いつも飾っているため埃まみれです。

Posted by: moriwaki | 2010.01.20 at 12:59

素晴らしいカードですね。
Brovarone氏のコレクションでしょうか、後ろに写っている飛行機の模型(デスクトップモデル)?
第二次世界大戦中のプロペラ機がメインのようですが、お好きなのでしょうか?
すいません、本題以外で反応しました。。

Posted by: hirshiy | 2010.01.20 at 14:46

ステキな出会い…
どんどん宝物が増えていきますねshine

Posted by: topo | 2010.01.20 at 18:58

Villa d’EsteでいただいたBrovarone氏のサインは我家の家宝っす!!happy01

Posted by: tombo | 2010.01.20 at 20:31

大内さん
コメントありがとうございます。
まさに彼が活躍した頃はPFの黄金期ですね。
その後のチャーダ、マルティン、フィオラバンティーなど蒼々たる個性派メンバーを纏めてきたのは、彼の温厚な人柄によるものかもしれません。本当に優しく几帳面な方で、現在はTorinoで悠々自適なリタイア生活をしておられます。
一度、NAVIをじっくりみてみたいとかで、Brvarone氏を助手席に乗せて彼の家の周りをドライブしましたよ!!いい思い出です。
A6はCOOLですね!計4台つくられたそうです。
PS. 仕事に嫌気がさし逃避行でコメント返してます(笑)


ghieさん
A6GCS格好いいですよねっ!
私も今回はとても嬉しかったです(毎回嬉しいですけど・・・)
A6GCSのCoupeもCOOLですし、バルケッタはサーキットでみると度肝を抜かれます。A6GCS万歳!!


takeさん
コメントありがとうございます。
GTSオーナーには刺さった話題でしたでしょうか?
MASERATI>紆余曲折の歴史が示すようにFとは違った面白さがあると思います。一緒に楽しみましょう。
住んでいるお陰で面白いエピソードはかなりあると思うのですが、なかなか話す機会がなくて・・・。少しはblogで語っているので、様子が伝わればと思っています。実はありのまま実況中継がこのblogのコンセプトだったりします。


moriwakiさん
A6GCSのモデルカー拝見させていただきました&コメント残させて頂きました。
名古屋>一度訪れてみたいと思っています。L派の息子さんのほうはお会いしたことあるのですが、F派のお父様のほうは未だお会いしたことありません。私が訪れたときも、BrovaroneさんはMr HIRAMATSUとおっしゃって名古屋での展示の写真や、平松さん自身の写真もいろいろみせてくださいました。


hirshiyさん
コメントありがとうございます
&模型に反応して頂きありがとうございます。鋭い指摘ですね。
彼は飛行機が好きでミニチュアを集めることも大好きなようです。Brovarone氏はリタイア後、趣味で絵を書かれています(オリジナルの絵はA2サイズくらいはあったように思います)。それをハガキサイズに縮小したものが販売されていますが、その絵にもクルマと同じくらい飛行機の絵が多くありました。


topoさん
宝物増えちゃいますね(笑)
垣根が低いところがヨーロッパのよい所だと思います。日本だと国民性からか?有名な方とお会いすると萎縮しちゃいますよね。


tomboさん
Brovaroneさんのサインよかったですね。お陰でネタができて私もいろいろお話しできました。今年もあえればいいなぁ〜と思っています。

Posted by: marque | 2010.01.21 at 01:22

かの巨匠と素敵なご関係、素晴らしいです。
このような幸運は、marqueさんご自身のお人柄による処も大きいのでしょう。

私もmarqueさんのブログに出会う前から
A6GCS Pininfarinaは最も美しいマセラティとして認識していますよ

私は実際にカーデザインに関わった方と面識はありませんが
(当たり前ですが、、)
F105Lさんとフミア氏のお話しをお聞きしても、この様な方々は
純粋な方が多いような気がします

Posted by: フォルギエリ | 2010.01.22 at 01:00

フォルギエリさん
きっかけがきっかけをつくってくれただけです。ということで感謝しています。
初めてお会いした日はトリノにスケートを観戦に行った日だったのです。
http://marque.air-nifty.com/blog/2007/12/final_torino_20.html
この前にお会いしました。

私もいろいろな方とお話させて頂きました。しかし挨拶くらいで、深いお話は数人のみです。中でもBrovarone氏はその人柄が思えるくらい良い方です。とても純粋な方だと思います。

Posted by: marque | 2010.01.22 at 05:34

なぜか忙しく・・・
今週中には次をULしたいと思っています。

Posted by: marque | 2010.01.28 at 05:35

カーマガジンのDINO特集に心魅かれて購入、
記事にはブロバローネ氏のインタビュー記事と当時のスケッチが・・・
まさしくPF黄金期を代表するおひとりですね。

平松さん、以前当方が横浜のフリーマーケットに出展した際、OTAKIの250TRをご覧になっていました。

Posted by: | 2010.02.01 at 20:46

すみません名前が消えていました

Posted by: 職人 | 2010.02.01 at 20:47

BrovaroneのDinoといえばLeMansにあるSpecialeですね。やっぱりMartinによるCompetizioneより数倍も魅力的に感じます。Dinoはちょっと気合いがいりそうなので、FIAT Dinoを趣味で気軽に乗るという楽しみ方も粋でよいなぁと感じます。
まさにPFの黄金期ですね。 職人さんはモデラーなんですか?

Posted by: marque | 2010.02.02 at 05:58

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