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2010.01.06

QUANDO SCATTA NUVOLARI

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Il Mantovano Volate=空飛ぶマントバ人とはご存知だろうか?

それは伝説のイタリア人レーシングドライバー、Tazio Nuvolari (1892-1953)のこと。

Nuvolariのレーシングの軌跡、そしてNuvolari自身が撮影してきた写真展 "QUANDO SCATTA NUVOLARI" = When Nuvolari shootが、昨年秋よりMantovaのPalazzo Teで行われていた。

Nuvolari自身が撮影した写真はとても珍しく、その写真の展示自体も初めてということ。またあのDott. Adolfo Orsi Jrが企画のひとりということで、会期終了間際に駆け込むように訪れた。

実はこの展示、Dott. Adolfo OrsiよりMaserati Club Japanにも案内が届いていたし、Museo Nicolisも協力してることから、訪れたときにパンフレットをもらっていた。ところが昨年末忙しくしているうちに、写真展が行われていることなど完全に忘却の彼方へ。しかし、年末のPranzo di Natale a Maserati Clubで一緒になったテーブルの方がその写真展に行かれていて「それは素晴らしい展示だった!」「是非いくべきだ!」と強く強く勧められたことから、改めてMantovaを訪れたのだった。

Nuvolariは戦前戦後の超級レーシングドライバー、全身全霊を捧げマシンをドライブしたことはあまりにも有名で、GPに勝利するならまずNuvolariといわれた。あのDr Ferdinand Porscheも「過去、現在、未来を通じて最高のレーシングドライバー」と呼んでいたほど。
実際にAlfaRomeo, Maserati, Bugatti, AutoUnionなどを操り、2輪4輪で参加した計353レース中、141勝をあげ、チャンピョンの中のチャンピョン、Campionisimoとして現在も語り継がれている。


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Nuvolariのレースでの活躍はあまりにも有名だが、彼は写真を撮っていたことはそれほど広く知られていない。
被写体は家族、友人、レースなど多岐にわたり、Nuvolariの生活から、興味、仕事まで全てに及んでいる。その写真は現在もMantova自動車クラブ内に残っており、今回はその膨大な写真の中から約300枚をセレクト、各々のセクションに分けて展示された。(残念ながら館内撮影禁止のため、雰囲気はお届けできない)

それは両親、妻、若くして亡くした二人の息子などの家族の写真、彼のお気に入りであったクルマ(AlfaRomeo, DKW, Horch, Lancia, FIATなど自家用車であった多くのクルマ)、メカニック, レーサー仲間, 自身のレースカーや他チームのレースカー(なかにはMercedesのストリームライナーや卍マーク入りのMercedes, AutoUnionなども)、当時のサーキット(Spa EauRougeなど)、飛行機、彼の嗜好、レース参加のためのアメリカ旅行、家族でのバカンス、戦争、様々な日常生活など興味深いものばかり、一点一点注意深く見入ってしまったほど。

Nuvolari撮影の写真以外にも彼のレースヒストリーを巡る展示もされ、そこにはNuvolariが勝利したレースの記録、ドライブする姿、勝利したときの写真、新聞の展示。加えてBianchi, Norton, Borgo, GarelliなどのMOTO、AlfaRomeo P3(Nuvolariは数多くの勝利を当時のAlfaRomeoワークスチームAlfa Corse, そしてあのScuderia Ferrariであげている), Bugatti T37, Maserati 8CM, Cisitalia-Abarthなどのレースカー、エンジンなども展示された大変興味深いものであった。


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その内容はエクスビションの写真集として出版されている。
興味があれば是非!(私も惹かれて思わず手に入れた)


奮起してMantovaを訪れたが、勧められた言葉に間違いはなかった。
本当に素晴らしい展示であった。

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Comments

 ヌボラーリと写真、今まで結びつきませんでした。ひとりのカメラ好きとしては彼がどんなカメラを使用していたのかも気になるところです。
 もう20年くらい前の話ですが、その頃はヌボラーリのトレードマークであるカメのキーホルダーを使用していたのを思い出しました。

Posted by: moriwaki | 2010.01.06 at 09:31

遅くなってしまいましたが。。。

明けましておめでとうございます。
今年も、宜しくお願いしま〜す。

でぇ。
↑ 知りませんでした。
今年もまた、"Powered dal tridente"で勉強させて頂きます( ̄▽ ̄;

Posted by: ghie | 2010.01.06 at 22:52

百聞は一見に如かず・・、だ。
やっぱ行くしかないです。頑張って調整しま~す。airplane

Posted by: RYU | 2010.01.06 at 23:47

こんな凄い展示は日本ではなかなか実現しないでしょうね。

日本だとマニアックな部類に入ってしまうからでしょうか。

クルマ文化の厚さが段違いですネ。悲しい〜。


Posted by: yuqui | 2010.01.07 at 00:20

moriwakiさん
コメントありがとうございます。
カメラは詳しくないのですが、、、会場でも展示されていました。解説では何種類かを使い分けていたようですが、主にコンタックスを使っていたようです。彼がカメラを構えている写真もコンタックスでした。しかし、詳しいことはカメラ知識の欠如により?
ヌボラーリの亀は、速いヌボラーリに対してのろまな亀。これを比喩して以来、彼が気に入って使っていたようですね。TNマークの亀、格好いいのでいろいろなグッズをコレクションでそろえたいのですが、、、結構高価なんです。


ghieさん
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
私も知らないことだらけですから、、、こうやって一緒にはまっていきましょう!


RYUさん
私もまさに「目が点!」
百聞は一見に如かずですね。
いらっしゃいますか? RYUさんの情熱にも尊敬good


yuquiさん
ヌボラーリの写真展自体、初めてだそうですよ。
日本ではちょっとマニアックですね・・・
会場となったPalazzo Teは常設の芸術作品を収めた美術館があって、その横がヌボラーリ写真展でした。ヌボラーリがかなり昔といっても、隣のエジプト遺跡やルネッサンスの絵と比べると、クルマの歴史なんて子供と大人くらいの違いがありますね。写真展をみた後に、SchiavoniとDagniniの"ラファエロの死"をみてきました。
期間限定の公開で、クルマ以上に凄く感動しました。No1!!

Posted by: marque | 2010.01.07 at 02:48

写真展、とても興味あります。
ヌボラーリが乗ったマシンのミニカーは何台持っています。
シチタリアは実車が日本にありますね。

Posted by: イノウエ | 2010.01.07 at 23:30

イノウエさん
素晴らしい写真展でした。途中、映像も流れていてそれもよかったです。
えっ、日本にあるシチタリアはEx-ヌボラーリなんですか!? 知らなかった。。。それはいい個体が日本にいきましたね。

Posted by: marque | 2010.01.08 at 03:25

marcue様
お正月は、いかがでしたか?。

当時、カメラは高かったでしょうから、写す方は限られますね。そう言う意味では、生き証人になれますものね。旧車のレストアには必須なようです。私も旧い車を描いていますと、ここら辺が悩みでもあり,楽しみでもあり。一番分からないのは,当時のバッテリーなんです。

NAVIショック!まだまだ尾を引いていますが,イタリーの出版業界は如何ですか?。

Posted by: 大内 誠 | 2010.01.10 at 11:27

大内さん
当時のカメラは家が買えるほど高価だったそうですね。
カメラも高価ですが、クルマ、レーシングカーも相当な額。プライベートカーであっても星の数ほどでてくるNuvolari家の自家用車に驚愕。Nuvolari家は相当な資産家だったのですね、もとは貴族でしょうか? 
バッテリー>まさにMASERATIの世界ではないですか!
NAVIショック>私もショック。NAVIのように雑誌のように対象が広いと大変ですね。しかし内容に陰り、マンネリ感が漂っていたことも確か。本当にクルマ好きな人が企画を考え抜いて、ユニークな記事を書いてくれなきゃねぇ
イタリア>よく判んないです。もともとが低調なので・・・(笑)QUATTRORUOTE, RUOTECLASSICHEは無くなってほしくないですね。

Posted by: marque | 2010.01.10 at 21:06

このような観点の展示会が、立派な体裁で開催される事が驚きですね。
バナーやパンフレットもしっかりデザインされていますし素晴らしい。

ヌヴォラーリのプライベート写真を集めた冊子が20年程前に
gazzetta dello sportから出ていました。
チャチな体裁の冊子ですが、掲載されている写真は
どれも興味深いモノばかりでした。

Mantova行ってみたいです。以前、Gran Premio Nuvolariを見に行こうと思って、
Museo Nuvolariに手紙を書いたら、非常に丁寧な返事が来まして、
それ以来、私的には、Mantovaは好感度No.1の街です(笑)

Posted by: フォルギエリ | 2010.01.14 at 18:46

フォルギエリさん
コメントありがとうございます&今日、年賀が届きました、ありがとうございます(時間かかりますでしょ?)
Nuvolariはイタリアでも名前ばかりが先行して、若い人は全く知らないのではないかと思うのです。しかし、こうやって伝説のドライバーの写真展をおこなうことで、若い人も興味をもつことになるかもしれませんね。
展示も興味深く、フォルギエリさんなら驚きの連続だったとおもいます。私も訪れた後に友人(日本人)に勧め訪れたようです。とても満足されていました。
話しは変わりMantova>
私は対照的にMantovaの街中で30分間に交通違反を2度も取られ、そのイメージが強く、私的にはホロ苦い思い出の街となっています(笑)
とても奇麗で歴史的な重みを感じる街ですね!世界遺産でもありますし。

Posted by: marque | 2010.01.15 at 06:31

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